相続における「遺産分割調停」とは?概要を解説します | 札幌市の不動産売却・売却査定ならアルクホーム

札幌不動産売却専門館
  • 0120-288-622

    mail@c21alc.com
    9:30~18:30
  • 売却実査定
  • AIクイック売却査定
札幌不動産売却専門館
TOPページ >
新着コラム一覧 >
相続における「遺産分割調停」とは?概要を解説します

  • 相続における「遺産分割調停」とは?概要を解説します



    遺産の相続では、すべてのケースで話し合いや手続きがスムーズに進むとは限りません。
    例えば、遺産分割協議が決裂した場合には、遺産分割調停を行うことになります。
    今回は、そんな遺産分割調停について、その概要やメリットとデメリットをご紹介します。
    今後相続が控えているという方は、ぜひ最後までご覧ください。

    □遺産分割調停とは?


    遺産分割調停は、故人が残した財産をどのように分けるかを決める際、裁判所の仲介のもと行われる法的な手続きです。
    このプロセスは、相続人間の意見の相違や紛争を解決するために設けられており、裁判官や調停委員が中立的な立場から関与します。
    では、この遺産分割調停がどのような状況で必要になり、どのように進行するのか見ていきましょう。

    1:遺産分割調停の背景

    遺産分割調停の必要性は、主に相続人間の意見の対立や合意の困難さから生じます。
    例えば、遺産分割協議が決裂した場合や、相続人の一部が協議に参加しない場合に、この調停プロセスが採用されます。
    また、長期間にわたる対立や感情的な衝突が協議を困難にしている場合も、調停を選択することが一般的です。
    特に、相続人の間で意見が食い違い、協議が長引くことで、問題解決が遠のく恐れがあるため、調停による解決が適切とされます。

    2:調停委員の役割と選任

    調停委員は、裁判所によって選任される専門家で、彼らは法律、医学、経済学などさまざまな分野の知識を持つ弁護士、医師、大学教授、公認会計士などです。
    彼らの役割は、裁判官と共に、中立的な立場から相続人の意見を聞き、対立を解消するための指導や助言を行うことです。
    この過程で、相続人たちの意見や主張を平等に扱い、公正な解決策を見出すことが重要とされます。

    3:調停のプロセスと期間

    調停を開始するには、相続人の1人が裁判所に申し立てを行う必要があります。
    申し立てが受理されると、裁判所は関係者に呼び出し状を送り、月に一度程度のペースで調停期日を設定します。
    調停は、お互いの主張が平行線をたどるような複雑なケースでは1年以上を要することもありますが、話し合いがスムーズに進めば3ヶ月程度で終了することもあります。
    この期間は、関係者の意見調整や合意形成にかかる時間によって大きく異なります。

    4:調停のタイミング

    遺産分割調停を申し立てるタイミングは、遺産分割協議が決裂した場合や、長期間合意に至らない場合など、協議が難航している時が一般的です。
    特に、協議に不参加の相続人がいる場合は、その人を巻き込んでの話し合いが不可能になるため、調停への移行が必要となります。
    裁判所からの呼び出しは、これまで連絡に応じなかった相続人にも影響を与えることがあり、調停を通じて全員の意見を聞く機会を確保できます。

    □遺産分割調停のメリットとデメリット


    *メリット


    中立的な仲介を行なってもらえることが大きなメリットです。
    公正で中立な立場の調停委員が仲介役を務めることで、感情的な対立を避け、客観的な解決策を見つけられます。
    また、当事者同士が行き詰まった話し合いを打開するために、裁判官の判断を仰げます。

    *デメリット


    デメリットとしてはまず、時間がかかることが挙げられます。
    調停は平日に開かれることが多く、仕事を休んで参加する必要があります。
    また、関係者の予定が合わない場合、次の期日まで時間がかかることがあります。

    他には、話し合いに制約があることも挙げられます。
    当事者間での自由な話し合いには限界があり、調停委員からの指導や助言に従う必要があります。
    ただし、これにより、特定の解決案が提案されることもあります。

    □まとめ


    遺産分割調停は、相続における複雑な問題を解決するための有効な手段です。
    このプロセスは、中立的な立場の調停委員による仲介を通じて、感情的な対立を避けつつ合理的な解決を目指します。
    ただし、調停には時間的な制約や話し合いの限界もあり、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で進めることが重要です。
    適切な知識と準備をもって臨むことで、相続問題の平和的な解決に一歩近づけるでしょう。


カレンダー
 << 2024年12月  
相談・資料請求 AIクイック査定

CONTACT札幌市の不動産売却ならアルクホームにお任せください!