当記事では、不動産会社の社員が、物件の訪問査定の際に、物件の何をみて判断しているのかを、お教えします。
不動産の売却査定をする上で、物件の情報を集め、机上の査定をすることは、ある程度可能です。
しかし、「机上の空論」という言葉があるように、机上査定は簡易査定ともいい、実際に売れるかどうかとは、別の価格なのです。
あくまでも、「机上」なのですから。
訪問査定で重要なのは、やはり、物件の状態です。
物件の状態とは、どの部分なのかを、解説します。
不動産会社の営業が訪問査定で物件の何を見ているか
先に書きましたように、訪問査定では、物件の状態が重要です。
物件の状態は、机上ではできません。
写真等でも判断が難しいため、実際に物件を訪問して、状態を確認するのです。
訪問査定をする不動産会社が見るポイントは、買主の視点と不動産の専門家としての視点で、物件の状態を見ています。
買主の視点で見る
中古物件の買主が、注意してみるのは、物件の表面的な状態です。
壁・床・天井の状態と水回りの状態です。
よく「築年数なりの状態」という言葉がありますが、実際には、築年数というよりも、住んでいる方の管理状態で、物件の様子は、全く異なります。
築年数が古いのに、管理状態が良い場合もあります。
また、その逆の場合もあります。
買主の多くは、物件見学はたくさんしていますが、築年数なりの傷・汚れについては、理解していません。
とにかく、大事なことは、壁・床・天井が、綺麗な状態なのか、水回りはどうなのか、リフォームする必要はあるのか、という視点で見ています。
当然ながら、表面がキレイな物件の方が、評価されます。
ですので、不動産会社の査定では、買主の視点で、表面がどの程度傷んでいるのか、キレイなのか、を重視して、見ています。
査定価格・売買価格を少しでも高くするには、不動産会社担当の訪問査定の前に、可能な限り、キレイにしておかれる方が、有利になります。
専門家としての視点で見る
専門家としての視点で見るとは、どういうことかと言いますと、物件の構造の歪みや壁のひび割れ、給水管・排水管の水漏れ・雨漏り等の跡がないか、そして、戸建ての場合は、外壁材の痛み具合です。
これらは、後々に物件のトラブルにつながるものだからです。
実際、内壁にヒビの入っているマンションや、壁に雨漏り跡や雨の吹き込みがある物件事例があります。
戸建ての場合であれば、外壁材(サイディングなど)が痛んではがれていたり、構造に歪みがあり、床が傾斜している物件もあります。
専門家の視点としては、このように、のちに買主売主でトラブルになるかもしれない部分を中心に、見ています。
こちらの場合は、清掃して対処できるものではありません。
しかし、後々、トラブルになってしまうと、大変ですので、不動産会社担当には、正直に伝えるべきことです。
気になることがありましたら、まず専門家である、不動産仲介会社にご相談をすることです。
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